『公爵家のメイドに憑依しました』-10話-ネタバレ感想！気持ちの変化

遂に！！

リアンドロの両親が登場！

そして、リアンドロに投げかけられた言葉は…。

本当にひどいものでした。

リアンドロを心配するイベリナ。

両親に対しては怒りの気持ちが出てきていました。

アンナは、宝石を盗んだことで解雇となり屋敷を出ていくことに。

一方、リアンドロの体調は少しずつ良くなっていました。

医者からもずいぶん良くなったと言われたリアンドロ。

ただ、薬を変えたので一時的なものかもしれませんとも。

イベリナはこれから起こるリアンドロの悲劇に、いっそ期待も希望も抱かない方がいい…と、リアンドロを心配するのでした。

イベリナの心配をよそに、どんどん回復していくリアンドロ。

そんな時、イベリナは二日間お休みをいただくことに。

『興味はないかもしれませんが』とリアンドロに報告すると、意外な言葉が返ってきました。

『なんで興味がないって決めつけるんだよ』

『嫌って言うかもしれないだろ』

イベリナは、猫を飼っている人ってこんな気分なのかな？と、なつかなかった猫がなついてきたような…そんな幸福感を味わったのだった。

『私が来ないと寂しいんですね！』

と手をパンッと叩いて言ってみる。

リアンドロの頬に泡が飛んだ。

今はお風呂に入っているからだ。

拭こうとしたイベリナに、リアンドロは『子ども扱いするな』と言う。

他人に興味がないと思ってたと言うイベリナ。

それもそうだ。

イベリナは真紀という人物で、小説の中のリアンドロの性格をよく知っていたのだから。

だが、目の前のリアンドロは『勝手に決めつけるな』と小説ではあり得ない発言をしている。

キャラ設定がそうであって、私が決めつけてるわけでは…と思うが口にはできない。

適当にかわして、イベリナはタオルを取りに向かった。

その時のリアンドロの真っ赤になった顔を知ることもなく…。

夕方。

リアンドロから好きにしていいと言われたペンダントを眺めていた。

とても綺麗で海のように深いブルー。

（リアンドロの目もこんな綺麗な色をしているのかな？）

（どうか呪いの苦痛が少しでも軽減されますように…）

と、ペンダントを握りしめながらイベリナは祈るのだった。

リアンドロは夢を見ていた。

エレオノラ、そして母親に言われた心ない言葉。

皆が自分を『バケモノ』と呼ぶ。

そして、メイドへ攻撃的になる自分の姿…。

そんなある日、現れた一人の変なメイド。

本当はひとの温もりが恋しくてしかたなかった。

いつか、あいつも“そんな目“で僕を見るんじゃないかと…すごく怖い。

だけど、彼女の手はどんな薬よりも僕は癒してくれる。

それに…

リアンドロはイベリナの顔を初めて目に映した時のことを思い出していた。

『イベリナ…』

頭痛で目が覚める。

イベリナのいない二日間がとても長く感じるのだった。