『公爵家のメイドに憑依しました』-11話-ネタバレ感想！甘えるリアンドロ

浴槽につかるリアンドロに二日間お休みを頂くことを伝えたイベリナ。

別に興味ないでしょうけどと言うイベリナに、嫌って言うかもしれないだろと答えるリアンドロ。

予想もしていなかった返答に、イベリナは嬉しく思うのでした。

リアンドロはイベリナに『子ども扱いするな』と言います。

小説の中でのリアンドロの性格は、他人に興味がない子どもでした。

その為、興味がないと決めつけるなと怒るリアンドロにどう返していいかわからず、上手く交わしたのですが、、、

イベリナは気づいていなかったのです。

リアンドロの頬が赤く染まっていたことを…。

リアンドロの中ではイベリナの存在が大きくなっていました。

ですが、彼女にもいつか“あんな目“で見られるんじゃないかと言う不安もありました。

『バケモノ』と。

でも、、、

彼女の手は、どんな薬よりもリアンドロを癒してくれたのです。

二日後の朝。

『おはようございます。私がいない間、問題なかったですか？』

二日ぶりにあったイベリナを、リアンドロはずっと見つめ続けていた。

いや、睨んでいた…が正解かもしれない。

食事をしましょうと言うイベリナに、頬を膨らませて『食欲がない…』と返すリアンドロ。

『どうしても食べないならむりやり食べさせるしか…』

と演技をするイベリナに、

『そうしろ。』

『……た 食べさせてくれ』

と顔を真っ赤にしてお願いするリアンドロ。

その言葉にびっくりしたイベリナだったが、『手あるじゃないですか』と返す。

『さっきから力が入らないんだ！』

と、手をぶらんぶらんさせながら訴えるリアンドロ。

仕方なく食べさせてあげることにしたのですが……。

（鳥のヒナみたいでかわいい…）

と、甘えてくるリアンドロを本当は嬉しく思っていたのだった。

食事の後も甘えてくるリアンドロ。

『どこにも行かずにそばにいるんだ』

と、ベットにイベリナを座らせる。

イベリナの髪がリアンドロの顔に触れた。

『…くすぐったい』

と、ふんわりと笑ったリアンドロ。

その笑顔は、小説の中のヒロインにしか見せない笑顔だった。

休みの間、何をしていたのか聞かれたイベリナは、

『坊ちゃまのこと考えてました』と笑顔で返したのだが、信じてくれないリアンドロ。

服の引っ張り合いをした拍子に、イベリナがリアンドロを押し倒してしまう。

触れるか触れないか…の距離。

イベリナは、『へへ…すみません』とくしゃっと笑ったのだった。

その笑顔に、真っ赤になるリアンドロ。

不意に、イベリナの髪がすくいあげげられた。

そして、リアンドロは髪に口づけを落とす。

『僕もお前のこと考えてた』

と、イベリナに微笑むのだった。