『公爵家のメイドに憑依しました』-9話-ネタバレ感想！リアンドロの両親

リアンドロから追い出せれてしまい、落ち込みイベリナでしたがリアンドロからの呼び鈴が鳴り、喜んで部屋へと向かいました。

部屋を訪れると、そこには苦しむリアンドロの姿が。

熱も上がりとても苦しそうでした。

薬もスープも拒むリアンドロ。

『傍でじっとしていろ』と、イベリナの腕に抱きつきながら眠りにつくのでした。

いつのまにか、イベリナも眠ってしまっていました。

目を覚ますと、リアンドロは熱も下がり落ち着いていたので自室に戻ることにしたイベリナ。

その夜、イベリナは不思議な夢を見ました。

ひまわりが咲き誇る場所で、成長したリアンドロがイベリナを待っていたのです。

悲鳴が聞こえ、目が覚めたイベリナはアンナがリアンドロの部屋から宝石を盗んだことを知ります。

そこへ、リアンドロの両親が姿を現して……！？

『何の騒ぎだ？』

そういって姿を現したのは、この家の主人と奥様。

そう。リアンドロの両親だ。

『いったい何を騒いでいるの？』と問う、リアンドロの母親。

イレナ夫人が、『この者が坊ちゃま宝石を盗んだようです』と伝えると、興味がないように、『さっさと追い出せば…』との返事が返ってきた。

母親は、リアンドロを見るなり背を向けて去っていく。

父親はというと、

『リアンドロ、この程度のことでいちいち騒ぐんじゃない。』

『気を引こうとしたのか？みっともないまねを』

と、ひどい言葉を投げつける。

リアンドロは、父親に謝罪をした。

そして、両親はそのまま去っていったのだ。

まるで赤の他人を見るような目。

こんなに冷たくされても泣くこともしない12歳のリアンドロ。

イベリナは複雑な気持ちだった。

ただ、変わらないのはリアンドロを心配する気持ち。

両親に対しては、ただただムカついていた。

アンナは、屋敷を追い出された。

リアンドロにアンナが盗んだペンダントを返しに行くと、好きにしろと言う。

そして、そのままイベリナは部屋を追い出されたのだった。

リアンドロがエレオノラの出会い呪いが解けるまで、あと4年。

医者からはずいぶん良くなったと言われた、リアンドロ。

薬を変えた為、一時的に良くなっているの可能性もあるとも言われた。

イベリナは思っていた。

これが小説の通りなら、一時の異変にしか過ぎないと。

この先もっと酷くなり全身を蝕んでいく。

そして、エレオノラと出会い呪いが解けたあと、さらに大きな傷を受けることになるのだと。

（いっそ、何の期待も希望も抱かないほうがいい）

そう思ってしまうほど、リアンドロの期待はイベリナの胸を締めつけた。

そんなイベリナの心配をよそに、リアンドロはどんどん回復した。

そしてお世話をされることにも慣れてきたリアンドロに、イベリナが二日間休みをもらうことを報告する。

『興味がないことかもしれませんが』と言うイベリナに、リアンドロは、『なんで、興味がないって決めつけるんだよ』と珍しく素直に気持ちを言葉にするのでした。